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親がこどもにできること

親がこどもに出来ること

 

最近はサッカーやかけっこ、リンクスマイルでの活動を通じて保護者の方とお話しをする機会をいただき、そこでたびたび同じような話題になりました。

 

それは親はこどもに何をどこまで与えるべきかというものでした。

 

日常生活の中はもちろん、小学生から中学生に向けての進路選びや、怪我をした時、、

我々大人が、親が何を選んで与えるのか。

どこまで手を出すべきか。

 

特に国家資格のキャリアカウンセラーの勉強をされている方との会話で、

 

「答えは本人の中にしかない」

 

という話がとても興味深く、結局はこども次第なのではないかという話をしました。

 

 

親の思いとこどもの思い

親が良かれと思ってした事がプラスになったと思うこともあれば、マイナスだったと思うこともあります。

  • 与え過ぎたことで自分で考えられない、意思がない、選べないこどもになったのではないか
  • 小さい頃からもっと教えてあげたら今より上手だったんじゃないか
  • レベルの高い所で鍛えたほうがいいのではないか
  • もっと楽しさを感じられるような所でやったほうが良いのではない

考えても考えても、答えはわかりません。

親ができることは、与えるかどうかも含めて親として考えた最善のことを行うことだけです

あとはこどもがどう感じ、受け止め考えるか。こども次第。

 

だからこそ、そのこども次第の部分にフォーカスしなければならないのではないかと思いました。

 

 

私の弟は小さい頃からサッカーがとても上手で、500人が受けるセレクションをすっ飛ばして、スカウトされたJの下部組織のジュニアユースに加入しました。

その中でも抜群の技術はありましたが、身体が小さく線も細く、なかなか試合に出られずに自信を失い、サッカーを楽しめない時期を長く過ごしました。

 

今はどう思っているかわかりませんが、高校時代まで悩みながらサッカーを続けていて、あの下部組織に行ったのは失敗だったと言っていた時もありました

 

それでもサッカーを続けたのは、きっとサッカーが好きだという根っこがしっかりしていたからなのかなと思います。その根っこの部分は、幼い頃の体験であり記憶なんだと思います。

今はもしかしたら、多少の悔いはあってもあの日々があったからこそと思っているのかもしれません。

 

でも、そう感じていたら本人にとってはその時の失敗も失敗でなくなるのかもしれません。

大事なのは本人の意思であり学びなのではないでしょうか。

 

こどもが自分自身を知ること

小さい頃は目の前のことにしかなかなか考えが及びません。

ですが、イチロー選手や本田圭佑選手の卒業文集が有名なように、

一流と言われる選手達は、こどもの頃から自分の意思を持って行動しているのかもしれません。

 

またスポーツに限らず、そうした視点が持てるかどうかで自分自身で人生を選んでいるのか、なんとなく流されているのか、人生に対する肯定感が変わって来るのではないでしょうか。

 

自分で選び決めたと思えることと、人に決めてもらったことでは絶対的にモチベーションが変わるはずです。失敗にも納得感と学びが生まれます。

 

しかし、自分で人生を選ぶためには自分自身を分析する自己洞察力がなければなりません。

 

自分はどうしたいのか。どう思うのか。自分の意思を持てるかどうか。

私の好きなイチローの言葉で

自分のやっていることは、理由があることでなくてはいけないと思っています。僕は、自分の行動の意味を必ず説明できる自信があります」

というものがあります。

 

こども自身がこうした考え方ができるように、日頃の習慣・親の接し方・親の行動や考え方自体が大切なことは間違いなさそうです。

 

父親になって、改めてこどもの観察力、感受性は本当に凄いなと実感しています。

何気ない仕草や言葉遣いをみて、こどもは本当に親や大人のことを観ているんだなと。

 

そんなこどもの感情を尊重し、感情の根っこを言語化し認識させてあげること。

こちらから与えるだけでなく、こども自身に発見してもらう。そんな会話ができているか。

 

一番身近にいる親が、時にはこどものカウンセラーでありメンターになったつもりで。

人に話をしているうちに、自分でも気づかないことに気づいてスッキリした経験は誰にでもあると思います。(逆に話しても無駄だと思ったこともたると思いますが。。)

 

そんな経験をたくさんさせてあげたいです。

すべての答えはこども自身の中にあるのかもしれません。