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三角を作る!その理由

 

~速く走るための、力が伝わるポジション~

 

速く走るには、「地面からどれだけ力をもらえるか」がとても重要です。

その力をもっとも効率よくもらうための“形”が、「三角」です。

※昨年までは7の形と言っていました。

 

 

■ 三角とは?

走っているときの、

 

  • 遊脚の太もも
  • 遊脚のすね
  • 地面を押している立脚

 

この3点で作られる、体の前方の三角形を指します。

 

走っているとき、地面に一番強い力が加わる瞬間はどのタイミングかわかりますか?

正解は、両手両足が揃うときです。

その瞬間を最大化しつつ、すぐ次にくるその1歩にスムーズに繋げるため、意識する形が三角です。

 

 

■ なぜ三角を“作りにいく”のか?

三角を作る動きには、大きく2つの意味があります。

 

① 地面を強く押すため

地面を押すと同時に素早く三角を作る意識をすることで、

地面に対して最大限の力を伝えることができます。

これはスプリントで最も重要な「床反力」を効率よく得るために不可欠です。

 

② 立脚が流れず、次の一歩にすぐつながるから

三角を作る意識があると、後方へ脚が流れず、しっかりと地面を押し切ることができます。

その結果、動きが前に連続し、次の三角(=一歩)につながっていきます。

 

■ 三角は“作りに行く”

「三角を作ってから押す」わけではありません。

押す、乗り込む(体重を乗せる)、次につなげる

このすべてを一瞬にまとめて行うのが、「三角を作る」という動きです。

 

■ まとめ

三角は「力を伝える最適な形」のイメージです。

 

作りにいくことで、地面への力の伝達が効率化します。

 

押す・支える・つなげる、全てを成立させる形です。

 

「速く走りたい」なら、ただ脚を回すのではなく、

その力が伝わる“位置”と“タイミング”を作りにいく。

 

 

こんな事を考えて「三角」をキーワードに繰り返し練習しています。