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【走りの基本】7の形

7の形とは

ウサインボルト 7の形
走るという運動は片足ジャンプの連続です。
それを左右交互に行うことで、地面に力を伝えて前へ進みます。
この運動を素早く行う上で、接地時間(足が地面に着いている時間)を短くするという事がとても大事です。
脚が速い人ほど接地時間は短くなり、ピッチ(脚の回転)が速くなる傾向があります。
その回転を効率よく素早く行うため、そして強く大きな力にするために「7」の形がとても有効です。

推進力と次への準備

7の形

接地時間が短いという事は、足がすぐに地面から離れるという事。着いている足を離すためには遊脚(浮いている脚)を自分の身体よりも前にしなければなりません

 

地面に力を伝えた脚は、次の一歩の準備のため、身体の前へ移動しなければならないのです。

また、そのすばやい前への移動を手足と合わせることで、力を伝えるタイミングを合わせたり、脚を前に振り出す動きと合わさって、前への推進力を大きくすることができます。

「7」の形は直線的な接地脚と、体の前方で畳まれた遊脚の2つからなります。
上から押されても潰れない真っ直ぐな姿勢で、遊脚は地面と平行に、爪先はキュッと前に向けます。

ポイントはこの軸足から頭までの「まっすぐな姿勢」と次の一歩への準備となる「遊脚側の準備」で「7」の形を作ることです。そしてそれを左右に繰り返すこと。遊脚が降りてくる頃には、軸足はしっかりと体の前に持ってきて、次の準備が完了しているようにします。

子ども達には、「地面に足が着く頃には反対足が地面と平行になるまで上がっている」ように意識してもらいながら練習しています。これを「脚の入れ替え」と伝えています。
腿上げのような練習や、ハードルドリル、壁押しの練習でも、これが基本の形となります。

実際の走りの中では、接地の瞬間には膝と膝が重なるくらいになりますが、意識付けとそこに脚を持っていく筋力強化、感覚を覚えることで走りが大きく変わります✨
もちろん、本質的な部分はスムーズに体を前に運ぶのが目的ですので、形が変わるだけで力の伝達がよくならなければ意味がありません。そこの感覚の変化も大切に!

まとめ

・反発を得るために「まっすぐ」に!
・次の一歩を素早くするために「膝を前、地面と水平」に!
・反発を得るために「足首はきゅっと前に向けて固める」
・脚の入れ替えは腕とタイミングを合わせて「押すと同時に上げる」

大きな反発を得られれば勢いが大きくなります。
その勢いをころさないように素早く脚を前で回転させましょう。
保護者の皆さんも、是非子どもさんと一緒にやってみてください!