キレのある動きとは
動きにキレがあるなぁ〜とか、今日はキレキレだね!そんな表現ってよく使いますよね。
これってなんなんでしょうか。
動画は元ブラジル代表のロナウド選手。まさにキレッキレ。
私が切れのある動きで一番初めに思い浮かんだサッカー選手です。
キレのある動きにはリズム感と力強さ、そして滑らかさを感じると思います。
サッカーであれば予備動作が少なく、ストップからのスタートなど異なる動作感のスピードが速かったり、陸上であればより動きが軽やかに見えたりします。
その上でもう一つ。是非見ていただきたいのがこちらの動画です。
筋力的な瞬発力はもちろんなのですが、ここで為末さんの言う「揺らぎ」こそがまさにキレを生み出すためのポイントであり、動きの本質だと私は考えています。
「キレ」の正体とは
より効率的に動くためには自分のカラダの重さ、重力を利用しなければなりません。(物理学的に位置エネルギーの利用や、慣性や作用反作用など筋力以外のエネルギーを効率よく利用、変換する必要があります。)
したがって、立って行うスポーツでは乗り込み(体重をかけるタイミング)から、カラダを跳ね返す(カラダが浮き上がるタイミング)までにどうカラダを使うかが重要です。
受け止めて、跳ね返す。
このシンプルなことの繰り返しをいかに無駄なく行えるかがポイントです。走る動作で考えると、カラダを固いボールとして扱うか、柔らかいボールとして扱うかで接地時間が変わります。
固ければ重さを受け止める時間が短くなり、接地時間はより短く。力の入れ方はタッタッとか、ガッというイメージです。関節はあまり大きく動かさずに、よりタメの少ない動きになります。
逆に柔らかければ受け止めてから跳ね返るまでの時間はより長くなり、接地時間が長くなります。
グ~~とか、ぐぐぐっというイメージになります。
この場合は、関節の曲がりが深くなり筋肉を使っている感覚が強くなります。
キレのある動きのできる選手は、このリズムの使い分けや幅、タイミングが非常に上手なので、力を入れないタイミングができて動きにメリハリが生まれます。
コツはカラダを一つの物体として捉え、上に向かって跳ね返す意識だけでなく、下からから跳ね返るタイミングを意識することです。バウンディングなどでこの感覚を掴めると、より滑らかな動きが身につきます。
キレのある動きをするために
かけっこ教室でも、バタバタと走ってしまう子や、逆にタタタタッと軽過ぎる走りになってしまっている子はこのリズムがうまく嵌っていないのが原因です。
このリズムがあっていない状態で運動すると、体への負担が非常に大きくなります。怪我しやすく、また疲れやすくなってしまいます。
トランポリンで弾むのをイメージしてみて下さい。トランポリンがまだ沈み込んでいないうちに上に跳ぼうとしても高く飛べませんよね?
沈み込んで上に跳ね返るタイミングに合わせて体を浮かせようとしなければ、高く跳ぶことはできません。
走るうえでも、1歩1歩このタイミングに合わせて力を使うことができると、より軽く、簡単に、心地よく体が動くようになります。
スポーツ万能なキレのある動きを目指して、体の声に耳を澄ましさらなるレベルアップを目指しましょう!
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